ショコハジロです。
こちらの記事では、以前公開させていただいた10cm人型ぬいぐるみに合う基本のトップスの作り方、それから半袖等へのアレンジ方法&装飾を加えたい時のヒント等を紹介致します。
製作の前に、この型紙の特長について
こちらの型紙は冒頭でも書きました通り、私が以前公開した10cmぬい型用の特殊なトップス型となりますので、一般的なぬいとの相互性は非常に低いと思われます。
私が以前公開したぬい型以外のぬいのトップス型紙をお探しの方はご注意くださいませ。
特殊型なので、一般的なぬいのトップスよりはどうしても難易度が高くなってしまいますが、それを補う勢いで分かりやすく説明を書かせていただいたつもりでございます。初心者さんに優しくをモットーに説明しておりますので、経験者の方からしますとちょっとくどい説明かと思いますが、その場合は読み飛ばしていただけたらと思います!
10cm人型ぬいぐるみ用トップス型紙【無料】
端処理が必要な布用の型紙
こちらは布の端がほつれやすい布を使う場合の型紙です。
自分の端末に保存し、A4サイズ等倍で印刷してくださいね。
端処理がいらない布用の型紙
こちらは布の端がほつれてくる心配のない布用の型紙です。
首元と裾は切りっぱなし状態になります。故に初心者さんにはオススメです!
こちらもA4サイズ等倍で印刷してくださいね。
☆再配布・画像の直リンク禁止です。守ってネ!☆
自分が使う布が端処理が必要かどうかは、検索してみましょう!
分からない場合、指でフチをいじってみて、糸みたいなのがほつれてくるようでしたら端処理が必要な型紙で作っていくのが安心です。
ぬい生地でオススメしたナイレックス・トイクロス・ソフトボアは全て端処理の必要がない布です。それからフェルトも!端処理がない分、初心者さん向けです。
必要な物・道具
☆絶対に必要なもの
- 布
- チャコペン
- 裁ちばさみ
- 糸切りばさみ
- 針・使う布の色に合った糸
- アイロン
- ほつれ止め(端処理が必要な布を使う方のみ)
- マジックテープ
- ぬいに服を着せてあげたいという心
☆無くてもいいけどあると便利なもの
- 糸通し
- ミシン
どんな布を使ったらいいの?
基本何でもOKですが、薄い布のほうが作りやすいです。
厚めの生地・硬すぎる生地だと細かい折り目がうまくいかなかったり、綺麗に形が出なかったりする可能性があります。
あとは、下を製作する時の布と同じ系統のものを使うと統一感が出て良いかと思います!
作り方
型紙・道具が揃いましたら早速作っていきましょう!!
型をうつします
型紙を黒い線で切っておきます。
布にチャコペン等で型をうつしていきます。
この型紙の縫い代は4mmです。フチから4mmのところを縫ったり折ったりすると覚えておけば縫い代は書き込まなくても良いですが、4mm目分量で図るのが不安な方は書き込んでおいて間違いはないかと思います!
生地を切ります
チャコペンでなぞった線の内側を切っていきます。
端処理が必要な布の場合、この段階で雑に扱うと端からほつれてきてしまいますので、やさしく扱ってあげて下さいね。
ほつれ止めをします
こちらの工程は、端処理が必要な布ver.の型紙を使っている方が対象です。
ホツレーヌやピケ等、生地のほつれ止め液を使って端処理をしていきます。
生地のふちにぬり、しっかり乾かします。ほつれ止めにもよりますが、一晩乾かしておくと大分硬くなり、扱いやすくなります。
布によってはほつれ止め液を塗ることでシミになってしまうものもあるそうなので、できるだけ縫い代の4mm以内におさめるように塗ると◎です。
そで口を折って縫います
こちらの工程は、端処理が必要な布ver.の型紙を使っている方が対象です。
そでパーツを2つ用意します。
そで口がわの直線を、内側に出来上がり線(型紙の水色の線)で折ります。
アイロンをかけて、折り目をしっかりつけてあげましょう。
端から2mmのところを直線に縫います。見えるところになりますので、できるだけ均等に細かく縫うと良いですよ!
2つとも同じように行います。
襟ぐりを処理します
こちらの工程は、端処理が必要な布ver.の型紙を使っている方が対象です。
襟ぐり、いわゆる首まわりにあたる所を綺麗に見せるために処理していきます。
はぎれでも良いので、前身頃・後身頃左右の首元をすっぽり覆えるサイズの布をテキトーに切ります。
首元ラインのできあがり線とその延長を端まで縫います。
縫ったら、身頃パーツのフチに合わせてはぎれを切り落とします。
下のあまった部分は、先程縫ったところから1cm弱程度残して切り落とします。
切ったら、はぎれのフチにもほつれ止めをしておきましょう。
ほつれ止めが乾いたら、首元のぬいしろに3mm程度の切り込みを、1~2mm間隔で入れていきます。
この時、縫った糸まで切ってしまわないように注意しましょう。
さて、次が難関です。
はぎれを縫った線に沿って、表に返します。
前身頃は特にカーブがきついので、初心者さんはちょっと苦戦するかもしれません!
アイロンをかけながら、ゆっくりで良いので丁寧に端から端まで返していきます。
端は指で限界を感じる場合、ピンセットを使うと便利でした!
後身頃左右にそでを縫います
こちらの工程は、どちらの型紙タイプを使っていても対象の工程です。
後身頃左右に、それぞれそでを縫い付けていきます。
表を内側にして生地を合わせ、後身頃のそで元と書いてあるところと、そでのそで元と書いてある所を合わせて縫っていきます。
そでパーツの端っこを、後身頃パーツのそで元の下側に合わせ、そこを縫い始めにして塗っていき、後身頃のそで元の終わりの端まで縫います。
そでパーツが中途半端に飛び出す感じで終わると思いますが、それでOKです!
これを後身頃左右とも行います。
前身頃左右にそでを縫います
こちらの工程は、どちらの型紙タイプを使っていても対象の工程です。
そでパーツの飛び出た部分を、前身頃パーツと繋げていきます。
ここでもそでパーツの端と前身頃のそで元の下側を合わせ、そで元の辺を合わせて縫っていきます。
ぬいから見て左側には後身頃左のついたそで、ぬいから見て右側には後身頃右のついたそでを縫い付けます。
この工程が終わると、大分こんがらがったような形状になるかと思います(笑)
そでの上を折って縫います
こちらの工程は、どちらの型紙タイプを使っていても対象の工程です。
縫い合わせたそで元をアイロンで整えていきます。
前身頃・後身頃共に縫い代をそで側に倒し、アイロンをかけます。
写真は表ですが、裏にしたり表にしたりして確認しながらかけると綺麗にいくかと思います。
前身頃と後身頃の間のそでは、出来上がり線にそって折りアイロンをかけ、端から1~2mmのところを少し縫っておきましょう。写真の赤い矢印の部分です。
前身頃と後身頃の端にすこしだけ縫い目にかかるくらい縫うとおさまりが良くなります。
そでとわきの端を縫っていきます
こちらの工程は、どちらの型紙タイプを使っていても対象の工程です。
そでパーツの端と端を合わせて縫い、途中で直角に曲がり前身頃・後身頃を合わせた端を縫っていきます。
なかなか言葉で説明がしづらいので、↑の写真を見てイメージしていただけたらと思います笑
左側、右側ともに行うと、それっぽくなってきますよー!
すそを縫います
こちらの工程は、端処理が必要な布ver.の型紙を使っている方が対象です。
お洋服のすそを縫っていきます。
先程縫ったそでから下の部分の縫い代は、アイロンで割っておきます。
この段階でこの下の部分がずれている方もおそらくいらっしゃると思います。
まぁそんなずれも、折って全てをなかった事にしてしまいましょう。
後身頃2つ、前身頃が全てつながった裾を4mm程度折り、アイロンをかけます。
後身頃右・後身頃左の端同士が同じ長さになるように折っていただければ、多少4mmからずれても大丈夫です!すそのズレと相談しながら折りましょう。
アイロンをかけたら、フチから1~2mmのところを端から端まで縫います。
後身頃の端を縫います
こちらの工程は、端処理が必要な布ver.の型紙を使っている方が対象です。
後身頃の端を処理していきます。
マジックテープと書いた側の端をできあがり線で折りアイロンをかけ、フチから2mm程度のところを縫います。
左右共に行います。
マジックテープをつけます
こちらの工程は、どちらの型紙タイプを使っていても対象の工程です。
最後の工程です!
本体をやさしく裏返し、マジックテープをつけていきます。
大体写真のようなサイズで切り、後身頃左は表のフチに、後身頃右は裏側のフチにマジックテープを縫い付けます。
完成です!
形を整えて、完成です!!
完成イメージ
着用すると、こんなイメージです。
いたってシンプルな、基本的なトップスです。
後ろ側はこんなイメージです。
アレンジ方法・アレンジのコツ等
こちらでご紹介したトップスはいたってシンプルな基本的なものですので、自由にアレンジして自分の作りたいイメージに持って行ってくださいね!
半袖にする方法
こちらの型紙は長袖ですが、半袖にするにはそでパーツの型紙をいじります。
そで口側から好きなくらい短く切りましょう。
反対に袖を長くしたい場合も、そで口側から好きなくらい型紙を付け足しましょう。
袖を二分割して切り替えデザインにする方法
袖を二分割して切り替えデザインにしたり、半袖IN長袖風を1着で作りたい場合なども、そでパーツをいじっていきます。
切り替えしたい部分で横にまっすぐ線を引き、切ります。
切り口のどちらにも4mmのぬいしろをつけ、一番先に縫い合わせます。
縫い合わせたら、切り替えデザインの場合は縫い代をアイロンで割り、半袖IN長袖風の場合は、ぬいしろはカーブ側に倒してアイロンをかけておきます。
あとは工程通り進めていきます。
裾の丈の長さを変えたい場合
裾の丈の長さを変えたい場合、前身頃・後身頃左右の3パーツ、わきの辺+マジックテープの横の辺を全て同じ長さで伸ばしたり縮めたりして調整してみて下さい。全部で6辺です。
装飾を加えたい
基本のトップスにデザイン装飾を加えるヒントをいくつか書き出しておきます。
刺繍をいれておく
布を切る前に刺繍を入れておくのも良いですね。
大変ではありますが、クオリティが高く見える方法ではあります。
布用ボンドで貼り付ける
パーツを作り、布に対応してるボンドで貼るのも良いですね。
ほつれやすい布は貼る前にほつれ止めをしておくと綺麗です。
布用マーカーで着色する
布に直接着色する事のできるマーカーもありますので、一発書きに自身のある方は是非!
布プリを使う
推しぬいを作りたい場合、衣装のテクスチャが細かすぎて死ぬ・・・という場合があるかと思います。
データを作るのはちょっと大変ですが、布に印刷できる特殊な生地が存在するので、そちらを使ってみるのもオススメです。
立体感は出せませんが、まとまり良く作れるかと思います。
アイロンプリントを使う
アイロンで転写できるアイロンプリントを使って、部分的に細かい柄や模様を入れる事も可能です。
毛足の長い布には向きません。また、アイロン可能な布かをしっかり確認してから使うようにしましょう。
また、薄い色の生地にしか対応していないもの・濃い色の生地にも対応できるものなど種類もありますので、確認するようにしましょう。
アクリル絵の具で着色する
アクリル絵の具は乾くと耐水性になります。
あまり広範囲でなくワンポイントの場合、アクリル絵の具を水でうすめず直に塗る事で、つけたい模様をつける事ができます。
この型紙を使う際のお約束
この型紙を使うにあたり、お約束があります!守ってネ!
商用はごめんなさい!
商用はごめんなさい!推しぬいが公式から出なくて泣いている方・自分のオリキャラのぬいが欲しい方などの為にがんばって作っておりますので、ごめん!!
自作発言・再配布はダメ!
「この型紙ぼくがつくったの!あげる!」はダメ、ゼッタイ!!
改造は自分で使う分にはOK!
いい感じで改造して、理想のトップスを作って下さい!!
但し、改造した型紙の再配布はダメだよ!!
SNSでの公開はOK!!
完成したトップスの公開は、是非に!!!!!!!!三✌*’ω’)✌
あとがき
これでひとまずズボンとトップスの型紙の公開はできたので、ぬいちゃんの全裸は回避できますネ!!!
シンプルなトップス型でも生地の質や柄により全然雰囲気が変わってくるとおもいますので、いろいろ試して楽しんでいただけたらと思います。
ショコハジロでした。