ショコハジロです。
適応障害という病気をご存知ですか?
この記事を書いている現在、私は適応障害で自宅療養中です。
この記事では適応障害とは何か、会社を休むための診断書はすぐにもらえるのか、そして自身の適応障害経験談について書いています。
適応障害とは?
適応障害とは、ある特定の出来事にうまく適応できずストレスが溜まることによりなってしまう病気です。情緒が不安定になったり身体症状が現れたりし、学校や会社に行けなくなったりと日常生活を普通に過ごすことができなくなります。
適応障害の症状は?
適応障害の症状としては、
- 憂鬱になる
- 涙が出る
- 集中力の低下
- 不安感
といった精神症状の他、
- 不眠
- 頭痛
- 動悸
- 冷や汗
- 吐き気
- だるさ
などといった身体症状が出ることもあります。
うつ病との違いは?
鬱病との違いが分かりづらい適応障害ですが、適応障害の場合は原因となる事柄がはっきりとしています。それから、原因となる事柄から離れることができれば比較的元気に過ごすことができます。鬱病の場合原因がはっきりしない場合もあり、1日中心身の不調に襲われます。また、原因となる事柄から離れても症状は治まらず続きます。
適応障害は甘えだ、サボりだと誤解されやすいですが、適応障害と診断された方の40%以上が5年以内にうつ病等の診断に変更されており、重い症状を引き起こす一歩手前の病気とも言えます。そのためできるだけ適応障害のうちに自身の症状に気づき、治療する事が大切です。
適応障害の診断書は初診ですぐにもらえる?
適応障害の診断書が初診ですぐにもらえるかどうかは病院によるようですが、大概の場合初診ですぐに診断書を出してもらえない事が多いようです。
しかし、私の行った心療内科では初診ですぐに診断書を頂くことができました。病院の方針もありますが、診断書をもらえるかどうかにはポイントもあります。
精神的に限界なのですぐにでも会社を休みたい、という方のために
診断書をもらうためのポイント
今すぐにでも診断書が欲しいという方は「診断書が欲しい」という事を正直にお医者さんに伝えましょう。というのも診断書は保険も効かず高額なことが多い為、患者さん自らが希望しない限り出さない病院も多いようです。大体5000円前後が相場なようですが、2000円と割と安い所や一万円と高額な所まで幅があるようです。
診断書が欲しいと言った所で必ずもらえる訳ではありませんが、言わない事にはもらえない事も多いのでお医者さんから言い出してもらうのを待つのではなく、自ら欲しいことを伝えてみましょう。
私の適応障害の記録
これより先は、私の適応障害経験談です。適応障害となった経緯や出た症状などをまとめていますので興味のある方は読み進めてもらえたら嬉しいです。
仕事が適応障害の原因でした
私は高校を卒業してからの約6年間接客業についていました。コミュニケーションが苦手な為接客は得意ではなかったのですが、一緒に仕事をする仲間がとても良かった為なんとか頑張って仕事をしていました。
勤めていた会社はいくつかの部署があり、そのほどんどが接客を要します。
ある日、上の人から「〇〇の部署が人数足りないから、△△(私のいる部署)の部署の人は一週間に1回程度で良いから〇〇の部署に入ってくれ。」と言われました。言われた瞬間の衝撃は今でも忘れません。何を隠そう、私は〇〇の部署の仕事内容が大嫌いでした。〇〇の部署は、△△の部署の接客レベルより、さらに高い接客レベルを要するのです。
そしてやってきた〇〇の部署の手伝いの日。私は来るなり嫌すぎて号泣してしまい、早速〇〇の部署の人に迷惑をかけてしまいました。しかしその日〇〇の部署で私とペアを組んだ人は会社の中でも結構仲が良い人だったので、途中ストレスで具合悪くしながらも慰めてもらいなんとか1日やりきりました。
しかしそこで私は決断しました。
そして上司に来月末でやめますという旨を話し、退職届を出しました。今思えば、その時には既におかしかったのでしょう。
その後もう1度〇〇の部署に入る日がありましたが、またストレスで具合悪くなりながらもなんとか終了。しかしその後、事件は起こりました。
その日は我慢しながら出勤しました。しかし、途中で具合の悪さに耐えきれなくなり、早退してしまいました。その日は普通にいつもの部署に出勤の日でした。
次の日はもう、会社に行けるような体調ではありませんでした。憂鬱感が特に酷く、無理だと判断し会社に休みの電話を入れました。
次の日も会社に行けそうな体調ではなく、会社に休みの電話をいれつつ、この感じはいつまで続くんだろうという不安感から明日人生初の精神科か心療内科に行ってみよう、そう思いました。普通だったら「そんなところ怖くて行けない!」と思うはずの私がそう思ったというのは、相当切羽詰まっていたのだと思います。
次の日、近辺で入りやすそうな心療内科に電話をしましたが予約でいっぱいとのことで断られ、しかし切羽詰まっていた私は車で約一時間かかる心療内科まで車を走らせました。車で走っている間も涙を拭きながら鼻をかみながら、と忙しかったです。
そして受診し、聞いたことのない病名「適応障害」と言われました。うつ病の始まりか何かかと思っていた私は適応障害の存在をここで初めて知りました。帰った後に適応障害について調べてみると、まさにこれは私!!と言わんばかりの症状でした。
初診で診断書をもらった私は、すぐに直属の上司に連絡しました。(本来はさらに上の上司に連絡しなければならないのですが、泣いてしまい話にならないことが目に見えてましたので、かなり信頼している直属の上司に話しました。)
直属の上司はその日休みだったにも関わらず、すぐに会社に連絡を入れてくれました。さらに、私が会社に出向かなくても良いように自宅まで診断書を取りに来てくれました。そして私は無事休職し安心して休める状態に。
さらにはドライブに連れてってくれ、たくさん話を聞いてくれました。うちの部署だって人が足りないのに、何も気にしないでゆっくり休んで!と快く言ってくれた上司に心底救われました。
診断書を提出して休んだ日から、あんなに酷かった心身の状態が落ち着いてきました。数日間はふとすると涙が止まらなくなったりしましたが、正式に会社を休める事で大分心が軽くなりました。
心療内科は一度行ったきり行かなかった
診断書をもらっておいてなのですが、行った心療内科が私には合わず一度行ったきりでもう二度と行きませんでした。
病院の方針がちょっと変わっていて、それに従っていたら逆に精神病になってしまいそうだったので自己判断で通うことをやめました。
結果適応障害は原因から離れることで落ち着いたので良かったのですが、行った病院が合わないけれども通院が必要そうだ、と思う方は私みたく放置せず違う病院を受診するなどしてくださいね。
ストレスを甘く見ず、おかしいと思ったら休養を
ストレスは確かに誰にでもあるものです。しかし、誰にでもあるからとストレスを我慢してしまう事でこのような適応障害、それからうつ病などに発展していってしまう事もあります。ストレスを甘く見ず、自分を甘やかすくらいの勢いで日常生活を過ごす事を心がければ日常も潤ってくるのではないでしょうか。
我慢は美徳ではありません。おかしいと思ったならばそれは既におかしい事が多いですのでこのサインを見逃さず、しっかりと休養を取ったりストレス原から離れたりして自分の心を大事にしてくださいね。
ショコハジロでした。